保育士実技試験「言語」|台本の作り込みが大切!

保育士実技試験の「言語」。
私はこの課題に、「おむすびころりん」を選びました。

正直、人前で話すのはちょっと苦手だったし、
実際はいないのに子どもに向かって話すようにってどうすればいいの?
って最初はかなり戸惑いました。

でも、何度も練習していくうちに、声の出し方や間の取り方、
そして子どもが楽しんでくれそうな言い回しが、少しずつ身についてきた気がします。

今日はその準備から本番までのことを、振り返ってまとめてみます。


言語表現ってどんな試験?

制限時間は3分以内。
課題は4つの中から1つを選び、道具や絵などは一切使わずに「言葉だけ」でお話をします。

試されるのは、細かい内容よりも「子どもにわかりやすく話せるか」。
声のトーン、話す速さ、表情などがポイントになります。


なぜ「おむすびころりん」にしたのか

昔話の中でも、「おむすびころりん」はテンポが良くて、登場人物も少なめ
覚えやすいし、リズムよく話せると思ったのが選んだ理由です。

繰り返しの部分が多いので、聞いている子どもたちも内容をイメージしやすいかな、と思いました。


練習方法と流れ

筆記試験が終わったあと、すぐに音読の練習を始めました。
週に2〜3回くらい、短い時間でも声に出して読むようにしていました。

  • 最初は台本を見ながら読んで、慣れてきたら時間を測る
  • 声に出すときは、子どもが目の前にいるつもりで
  • 抑揚・間の取り方・語尾の伸ばし方などを意識
  • 録音して聞き返し、自分で気になるところを修正

声が小さい、滑舌が悪い、なども録音すればすぐにわかるので、地味だけど効果は大きかったです。


時間配分

「3分以内で終わること」が大前提。
私は最初にだいたいの構成を決めてから、細かいセリフを書き起こしました。

構成としては、

  1. 登場人物と状況説明(20秒)
  2. おむすびが転がって、穴に入るまで(30秒)
  3. ねずみたちと出会って歌う場面(40秒)
  4. 帰ってくる場面(40秒)
  5. いじわるじいさんから締めの言葉まで(40秒)

時間は目安ですが、1分で話す量は200文字くらいでした。


台本の作り方と、表現の工夫

「おむすびころりん」の台本は、市販の絵本を数冊読み比べるところから始めました
読みやすさ、テンポ、ことばのわかりやすさなどを見ながら、
自分なりに「これなら3分で話せるかな?」と思う構成にまとめていきました。

絵本の文章をそのまま使った部分もありますが、
子どもに話すことを意識して、言い回しを変えたり、文を短くしたり、ところどころ自分の言葉も入れました。

最終的には、3分きっちりで話せる長さに台本を調整。
読みながらストップウォッチで測って、オーバーしない・早口にならないように何度も調整しました。


声のリズムと間の取り方にも工夫

たとえば、

おむすび ころりん、すっとんとん!

この部分は、リズムよく、音を弾ませるように話すと楽しい雰囲気になります。

また、

そこはねずみの世界

のところでは、
実際に目線を左右に動かして、たくさんのねずみがそこにいるように話すようにしました。

こういった表情や動作も台本に書き込んでおくことで、
本番で焦らずに自然な演技ができたと思います。


台本には「演出メモ」を書き込む

  • 【ゆっくり話す】
  • 【ちょっと笑顔】
  • 【少し声を高めに】
  • 【目線を動かす】
  • 【手を前に出すジェスチャー】

など、自分だけがわかる「演出メモ」を台本の横にどんどん書き込みました。
読む練習をしながら、台本そのものを少しずつブラッシュアップしていった感じです。


話すときに気をつけたこと

  • なるべくゆっくり、はっきり話す
  • 間をうまくとって、抑揚をつける
  • セリフと地の文の声のトーンを変える
  • ニコっと笑うタイミングを決めておく
  • 視線は審査員ではなく、子どもを意識

台本を丸暗記するというよりは、場面ごとの流れを覚えておくほうが安心できました。


本番での様子

緊張はしていたけど、まずは深呼吸。
目線の先には子どもたちがいることを想像して、表情をつくります。
出だしを思い切って大きな声をだすと、緊張がほぐれました。

何度も練習していたため、3分の感覚は身体に染み込んでいます。
とくに言葉に詰まることなく、落ち着いて最後まで話すことができました。

ちなみに時間配分はばっちりで、終了のアラームが鳴るとほぼ同時に話し終えましたよ!

途中、試験管の女性がニコッと微笑んでくれたことが印象的でした。


合格して感じたこと

私は、言語の試験は「慣れ」と「慣れたふり」が大事だと思います。
緊張してても、表情と声だけは堂々と見せること
そして、試験官ではなく「子どもに届くように」と思うと、ちょっと肩の力も抜けてきました。

完璧じゃなくても、心をこめて話すことが、いちばん大事だったのかなと思います。


おわりに

人前で話すのが苦手な私でも、なんとか乗り切ることができました。
もし今、言語をどう練習したらいいか迷っている方がいたら、
「とにかく声に出すこと」から始めてみてください。

そして、十分な自信がつくまで、繰り返し練習すること!
すらすら言葉が出てくるくらいになっておくと、本番に言葉に詰まることも無くなるはず。

実際に私が作った台本の全文を公開しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

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