保育士実技試験「おむすびころりん」の3分台本

こんにちは、さつきです。
今日は、保育士実技試験(言語)の練習で使った台本を紹介したいと思います。

私は「おむすびころりん」を選びました。
わかりやすくて楽しいお話で、自分の子供相手に練習すると、とても喜んでもらえました。

いざ自分で台本を作るとなると、
「どこを省略していいのか」
「どんな風に盛り上げればいいのか」
意外と悩むところが多かったので、
これから言語を選ぶ方の参考になればうれしいです。


私が作った台本:「おむすびころりん」

(読むとだいたい2分40秒~3分で収まります)


むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。

ある日、おじいさんはお昼ごはんのおむすびを持って、山へしばかりに行きました。
木の下に腰をおろして、おむすびを食べようとしたそのとき――


ころん、とひとつ、おむすびが転がってしまいました。

ころころころ…
ころりん、すっとんとん!

「おやおや、穴に落ちてしまった。」

すると、どこからか、楽しそうな歌声が聞こえてきます。

♪ おむすび ころりん すっとんとん
 おむすび ころりん すっとんとん ♪

おじいさんはおもしろくなって、
もうひとつのおむすびも、ぽいっと穴に入れてみました。

ころりん、すっとんとん!

♪ おむすび ころりん すっとんとん
 おじいさんも ころりん すっとんとん ♪

すると――
おじいさんも、ふわっと吸い込まれるように、穴の中へ、ころりんすっとんとん!



気がつくと、そこはねずみの世界。
たくさんのねずみたちが集まって、歌ったり、踊ったりしていました。

「いらっしゃい、おじいさん! おむすびありがとう!」

「おいしいおむすびのお礼です!ゆっくりしていってください!」

おじいさんはごちそうをたっぷりいただいて、ねずみたちと歌って踊って楽しく過ごしました。

最後はおみやげまで持たせてもらい、うれしそうに家へ帰りました。


家に着くと、おばあさんが出迎えました。

「まあまあ、どうしたんですか、そんなにたくさんのおみやげを!」

おじいさんは山での出来事を話し、にっこり笑って、こう言いました。

「おまえのおむすびが、よほどおいしかったんじゃろうなあ」

「まあ、おじいさんたら」


次の日ーー
それを見ていた隣のよくばりじいさん
さっそく山へ行き、おむすびを、穴の中へころがしました。
それから自分も、無理やり穴へ、飛び込みました。

中にはたくさんのねずみたち。

「おーい!ごちそうもってこい!」
よくばりじいさんはねずみたちにどなりつけます。

「きゃー!」ねずみたちは怖がって一目散に逃げていき、

穴の中は真っ暗になってしまいました!

「あれれ〜、帰り道がわからないぞ」
出口を探しているうちに、よくばりじいさんは、いつの間にか、もぐらになってしまいましたとさ。


おむすびころりん、すっとんとん。
おしまい。


台本づくりで工夫したこと

この台本を作るときは、
市販の絵本をいくつか読み比べて、
自分の言葉に置きかえながら構成を組み直しました。

声のリズムや表情、間の取り方も全部ノートに書き込んで、
「どこで笑顔になるか」「どこで少し声を上げるか」など、
自分なりの「演出メモ」をたくさん入れて練習しました。


実際にやってみた感想

私は本番で緊張しやすいタイプなので、
セリフを全部覚えるのではなく、流れをしっかり体に覚えこませるようにしました。
声のトーンを変えると、自然に気持ちが入っていくのでおすすめです。

3分って短いようで、思っているよりいろんな表現ができます。
無理に動きを増やすより、丁寧に語ることを大切にすると、落ち着いて伝えられる気がしました。


まとめ:自分の言葉で届ける3分間

「子どもたちに楽しく聞いてもらえるように」と思いながら作ったこの台本。
誰かの役に立てばうれしいです。

コメント